大きな画面の中に泳ぐ鯨と小さい魚たち、石膏で模ったような耳、遠くに佇むレトロな信号機。
優しいブルーの月明かりに照らし出され、魔術的な影を落とすシュールな世界に観る者はそっ
と寄り添い、タケイチユリの「生命」への想いを共有できる。作品が完成し彼女の手を離れたとき、
地上の重力から開放されたかのように、視界を自由に漂う。タケイチユリは、自身の世界観と人
間観が大きく変化する時に作品が生れるという。 凝固の状況から少しずつ緩やかに溶解して
拡がっていく世界。彼女はそのプロセスの一瞬にすべてを掛けている。
プロフィール
1983年 埼玉県生まれ
2008年 多摩美術大学大学院修了
個展・グループ展
2005年 3人展 「うつつの水たまり」 画廊るたん(銀座)
2006年 個展「LA VILLA DI ACQUARIO」 画廊るたん(銀座)
2006年 3人展 「うつつの水たまりvol.2」 画廊るたん(銀座)
2007年 3人展 「呱呱展」 大津ギャラリー(関内)
2008年 3人展 「うつつの水たまりvol.3 そら」 画廊るたん(銀座)